人生見切り発車

永遠にみつからない自分探しの旅(仮)

過去の見切り発車 海外放浪 1人旅 31 ベトナム編《フエ カジノでルーレットに溺れる⑦ ぷち成金誕生》

 

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見切り発車 まさかのキャッシュバックに腰を抜かすの巻


カジノで大金(僕の中で)を賭け、

僕がペイバックを受けるはずだった金額は、

1500ドル。

 

しかし、キャッシャーが持っていたのは

ベトナムドンの札束だった。

 

えっ

ドルで賭けてたのに、戻ってくるのは

ベトナムドンなの?

 

ラスベガス、ドイツ、シンガポール

マカオ、オーストラリア。。。

カジノはいろんなところにいったが、

ペイバックされる通貨が変化するのは、

さすがに初体験だ。

 

米ドルじゃないの、と一応聞いてみたが、

明日銀行でドルに換えればいい、と

あっさりと返される。

さぞかしレートが悪いことだろう。。。

と思わないこともなかったが、

しかし、そもそも確かめなかった自分に

非がないとはいえない。

ここは日本ではないのだ。

 

ちなみに、それって、、、

何ドンなの?

 

と恐る恐る聞いてみると、

電卓を叩き出し、僕に数字を見せてくれた。

 

24930000

えーっと。。。。一十百千万、、、

 

2493万??

 

なんじゃそりゃ、と思わず笑ってしまう。

OKか、と聞かれるが、

いきなり2,493万ドンでOKか、といわれて、

OK、OK、ノープロブレム、

といえる人間ているのだろうか。

 

一応電卓を借りて、その時の対円レートの

167で割り算を試みたが、電卓板の

文字がかすれていて、どれがどの数字か

判別不能だった。

 

もういいや、と僕は笑って、いわれたとおり

サインをした。

 

従業員が皆(といっても5,6人くらい

だったと思う)、僕にチップをせがみだす。

いわれなくてもあげる予定だったので、

皆に20万ドン(だいたい12ドル)

を渡す。

すると、最後まで僕の隣で見守っていた黒服

女性が、もう50万ドンくれ、といいだした。

 

いや、お前1,000ドル超えたときに、

もうやめろってなんどもいってきたやん!

と思い内心苦笑したが、見知らぬ他人の

僕を心配してくれていたことがわからない

ほど、僕は子供ではない。

 

見栄も少々手伝って、50万ドンを追加で

手渡すと、大声をあげて喜んでいた。

 

一泊千円くらいの宿を転々とする生活を

している貧民旅行者の僕が、チップで

総額1万円以上あげてしまっていた。

しかも、儲けたといってもせいぜい

200ドルちょっと、2万円程度だ。

 

だが、1300ドルを取り戻せたこと

自体が奇跡といってよく、僕は損を

しなかっただけでハッピーだった。

 

カジノを出て、

既に誰もいなくなったフロントを

通り過ぎ、外に出てタクシーを探した。

しかし、タクシーどころかひとっこひとり

歩いていない。

 

これはまさかの。。。

野宿。。。??