人生見切り発車

永遠にみつからない自分探しの旅(仮)

過去の見切り発車 海外放浪 1人旅 94 カンボジア編《シェリムアップ アンコールワットおおまわりー➀)

 

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アンコールワットでモノを売る少女


その日は、アンコールワットの大回り

らしい(適当すぎるw)コースに行く

ことにした。

 

アンコールワット遺跡はとてつもなく

広大なので、実際は1日ではとても

回れない。

そのため、色々な見学コースがある。

 

リンという前回にもアンコールワット

を連れてってくれたバイタクが、

しきりにもっとたくさん見にいこう、

と誘ってくる。

色々行って、さらに遠方ともなれば

稼ぎも当然大きくなるからだろう。

 

じゃあ大回りコースで15ドルで

どうだ、と聞くと、いやいや

20ドルだ、といってくる。

 

遺跡を5つ回るコースで10ドル、

6つ回るコースで20ドル。。。

 

 

 

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見切り発車 ただいま計算中。。。

 

なんか

計算

おかしくないか?

 

と思わずにはいられなかったが、

自分の金などなくなったほうが

いいんだ、とよくわからない理由で

自分を納得させ、20ドル支払った。

 

遺跡を回っていると、ボロを身に

まとった幼い少女が、絵葉書を

売ってくる。

 

ソーリーといって通り過ぎようとする

が、どこまでもついてくる。

 

イー

アー

サン

スー

(中国語の1、2、3、4)

 

と少女は僕に向かって話し続ける。

僕を中国人だと思っているらしい。

 

イー

アー

サン

スー

ワン、ツー

スリー、フォー

 

と少女は僕に向かって会話にもならない

言葉を話し続ける。

少女に笑顔はなく、少しでも

興味を持ってもらおうと覚えたのだろう、

言葉が痛々しい。

こういった光景を目にしすぎて、

自分が何を考え、どうすべきか、

どう思うべきか、混乱しそうになる。

 

分厚いガイドブックを売っている

5才くらいの少年もいた。

ハードカバーの、数千円くらいしそうな

立派な本だ。

流暢な英語で、このガイドブックは

アンコールワットの歴史を示していて、

今いる地点は。。。

などと僕に話し続ける。

大人顔負けの営業トークだな、

と僕は少年のすごさに素直に驚く。