過去の見切り発車 海外放浪 1人旅 83 カンボジア編《シェリムアップ カモノハシプロジェクト訪問③ NGOの運営》
ケイスケさんは、ここでの
(カンボジアのNGO工場)
目的は、自立してもらうことだ、
といった。
ここでいわゆる職業訓練として
経験を積んでくれれば、
そのままここで働いてもらうこと
ができる。
ここがつぶれても、最終的には
手に職をつけてもらいたいのだ、
と彼はいい、そして言葉を紡ぐように
さらに続けた。
アンコールワットで売っている土産
ものは、観光客はみなカンボジア産
だと思って買っていくが、
実際はタイ産やベトナム産などが
多く(70%くらいらしい)組織で
生産しているから太刀打ちができない。
だから、デザインとか品質とかで、
競争力を高めていかなくてはいけない。
ここにいる女性は平均20才、70%が
小卒で、高校1年中退が最高学歴だ。
田んぼをもっていても、大きさが狭く、
とても食べていけない家庭の女性など
がここで働いている。
将来的には自立できた工場、ひとことで
いえば、損益分岐点をゼロにすること
だが、まだまだ難しく、日本での
ジョイントベンチャーの利益を流して
なんとかやっていけているところなのだ。
給料は、1日1ドル支払っている、と
いうケイスケさんに、それで足りるの
だろうか、と率直に聞いてみると、
生活の足しにはなる、とケイスケさんは
こたえた。
1日1ドルしか稼げない人が多い、と
は聞いていたが、実際にそうなのかも
しれないな、と僕は思う。
バイタクは客さえつけば1日10ドル
以上は稼げるのかもしれないが、
何十万もするバイク資金を返すことを
考えると、1日千円くらいじゃ
ほんとに気が遠くなる話だ。。。
《続く》