人生見切り発車

永遠にみつからない自分探しの旅(仮)

過去の見切り発車 海外放浪 1人旅 85 カンボジア編《シェリムアップ 少女の家➀》

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工場で働く少女の家に訪問するの巻

 

かものはしプロジェクトNGOの工場を

訪問した後、ケイスケさんにここで

働く少女の家に行ってみますか、と

誘われたので、ついていくことにした。

 

国道らしい大通りからわき道にそれ、

舗装されていない赤土のでこぼこ道を

30分くらい車で走らせたところに、

目的の少女の家があった。

 

建物(。。。というか小屋に近い)は

ふたつあって、両方とも高床式だが、

片方はオレンジ色の塗装もしている

家と呼べそうなつくりだったが、

もう片方は屋根はボロボロのブリキ

板でところどころに穴が開いている。

両親はブリキ屋根のほうに住んでいる

らしい。

 

なぜ一緒に住まないのか聞いてみたが、

英語がカタコトのカンボジア

(一応?)通訳を介して話すので、あまり

要領をえない。

どうやら床が高すぎるので老人には

厳しいとか、それ以外にもなにやら

こみいった家庭の事情があるらしい。

 

文化の違いで家族に対する考え方も

独特なのかもしれない。

僕よりよっぽど現地事情に詳しい

ケイスケさんでも、けっこう理解

できないことも多いという。

 

ちなみに、ケイスケさんから聞いた

ことには、カンボジア人は仲間意識

が強いのだが、プライバシー意識が

ほとんどなくて困ってしまうことも

あるらしい。

例えば自分の知らない間に自分の

家に誰か入って、モノや冷蔵庫を

物色されることも日常茶飯事だが、

彼らは感覚的に、それが悪いこと

だとは思っていないらしい。

 

なるほど、それが彼らの文化なら

頭ごなしに怒るのも大人げない

だろうが、団体行動が苦手な

世捨て人みたいな僕には、

ちょっと厳しいだろうなあ。。

 

自宅を案内してくれた少女に

たいして僕が、給料を何に使うの、

と聞いてみたら、

食べ物!

と彼女は笑いながら言う。

 

シンプルだが、貧しいなあ。。。

と率直に思う。

 

 

食べ物を残したらだめだ、

世の中には食べれない子供が

いっぱいいるのだから。。。

 

子供の頃は親にそういわれるたびに、

そんなの日本に住んでいる自分には

関係がない、と思っていた。

 

だが、それを他人事と決めつけない

人が実際に行動を起こしているから、

こういう「かものはしプロジェクト」

のようなNGOができて、助かっている

子供たちが大勢いる。

 

↓ 認定NPO法人かものはしプロジェクト公式HP(ご参考まで)

子どもが売られない世界をつくる | 認定NPO法人かものはしプロジェクト (kamonohashi-project.net)

 

《続く》