人生見切り発車

永遠にみつからない自分探しの旅(仮)

過去の見切り発車 海外放浪 1人旅 82 カンボジア編《シェリムアップ カモノハシプロジェクト訪問② NGO到着》

ようやくNGOについて、ケイスケさんと

再会する。

 

20畳くらいの建物と、10畳くらいの

平屋の建物があり、狭い方は何に

使っているのか、自転車やバイクが

置いてあるだけだ。

それとも、建物に入れておかないと

盗まれるのだろうか。

 

建物の中に入ると、18歳くらいの

女性が6人ほど、ミシンをうっている。

 

他には7人くらいの女性が、紫色の

葉をたばねて何かやっている。

 

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僕らの存在に気付くと、彼女らの何人か

は手を休めて立ち上がり、クメール語

手をあわせて丁寧に挨拶をしてくれた。

 

ミシンではポーチなどを作っていて、

葉はヤシの葉を染めたものをあんで、

小物を作っているらしい。

 

従業員は25人くらいで、トレーナー3人、

スタッフ4人でやっているらしい。

 

かものはしというNGO

NPO?知識ゼロで違いがわからない。。。)

は、かれこれ事業を4年やっているが、

以前にやっていた場所では村長との

確執があり、半年前にここに移って

きたのだという。

 

日本の東急ハンズにも卸しているが、

品質のことでかなり細かく言われ、

そのことを彼女らに理解してもらうことが

とても難しいのだという。

 

日本の東急ハンズではなく、ケイスケが

厳しすぎるのだと勘違いされてしまう

ことすらあるらしい。

 

僕も前に勤めていた機械系商社で、

中国製シュレッダーを日本の大手販社に

卸していたことがあるから、その気持ちは

よく理解できた。

 

日本の企業、それも大手になればなるほど

品質に対する要求は厳しく、重箱の隅を

つついているのではないか、と勘繰りたくなる

レベルで、日本人の僕ですらそれくらい

いいじゃないか、と思ったものだ。

 

品質に求められるレベルが厳しすぎると、

それに対応するのは、並の企業では

難しい。特に、品質に対する概念が

まるで違う国が絡んでくると、

余計に大変だ。

 

僕の場合、購入側の日本企業

(つまり僕の会社の顧客)はQC

(クオリティーコントロール)部門が

品質管理をしていたもので、

それだけ品質に厳しさを求めるなら、

どれだけ買ってくれるんですか、

といいたかったものだが、

そこは営業や調達部門の問題で、

QC部門には関係がないこと

だったため、余計にややこしかったものだ。

 

 

《続く》