過去の見切り発車 海外放浪 1人旅 27 ベトナム編《フエ カジノでルーレットに溺れる ③》
クレジットカードを再び黒服の従業員に
再びわたし、300ドルを追加する。
これで合計1300ドルを費やしている
ことになる。
つまり、画面上の300が1300に
なるまで、マイナスというわけだ。
ギャンブルは、弱気になったら負けだ。
(ほぼ負けっぱなしのくせに語ってみる)
例えば、偶数に賭けつつ、保険で赤にも
賭けさらに、数字にも賭けたりすると、
全部に当てはまると
(例えば「18」に賭けると同時に「偶数」「赤」
に賭けたとして、18がくれば、18は赤なので、
18・偶数・赤すべてあたりという流れ)
いいが、感覚的な問題かもしれないが
全部外れることのほうが多いし、
当たっても一部しか当たっておらず、
100ドル賭けて120ドルしか
かえってこない、ということが多い。
これだと2回に1回当ててもマイナス
の場合が多いし、全部外れた時のダメージは
精神的にかなりつらいものがある。
だが、僕はいつもではないが、
昔からよく0にはよく賭けていた。
なんとなく、0という緑色のポケットの
数字が好きだったせいもあるが、
赤黒に賭けて0に入ると、
ヨーロピアンルーレットの場合
負けになるが、赤黒とは別に
0という数字に賭けていれば
35~36倍という金が
かえってくるからだ。
例にしてみると、
賭け方としては、赤か黒に100ドル賭け、
同時に「0」に10ドル賭ける。
赤か黒の選んだ方に当たれば200ドル
返ってくる。0に当たれば360ドル
返ってくるという話だ。
ただ、総額として1回賭けるごとに110
ドル必要となるので、2回に1回あたる
だけでは0で当たらない限りはマイナス
になる。
300ドルのクレジットを追加してからは、
100ドルづつ賭けることにした。
またもや、入金したてのマジックが
働いて、神がかったように当たり続け、
600、800、1000と
あっという間に増えていく。
1000ドルまでいけば、1300ドル
つまりトンチャラまで目の前だ。
負けているときは冷静になれない中毒者も、
元本を戻したときは若干冷静に戻れるのは
経験則から、わかっている。
しかし、ここからが長い夜の始まりだった。