人生見切り発車

永遠にみつからない自分探しの旅(仮)

過去の見切り発車 海外放浪 1人旅 61 ベトナム編《カントー到着》

 

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カントー周辺の住居

 

川沿いを僕を乗せたバスが走る。

渋滞している場所で、人々がモノを売ろうと

バスのドアを叩く。

 

オレンジ、バナナ、水、コーヒー、

ちまきのようなもの。。。

群がってくる物売りは、みな同様に痩せている。

 

ベトナム人は貧しくても、物乞いをせず

何かを売ろうとしているから好きだ、

ハロン湾で知り合ったフィリピン人が

言っていたことを思い出す。

 

フィリピンという貧しい国で生まれた

彼女だから言えるセリフなのかもしれない。

 

日本というぬるま湯で育ってきた僕には、

知ったような顔をして、そんなことは、

まだまだ言えない気がする。

 

バスの中で本を読んでいて、

不意に窓の外を見ると、おかしな風景だ。

 

あれ、バスが船に

乗っている。。。?

あらびっくり。

 

バスを降りると、やはり自分のバスを乗せた

船が川を渡っていた。

 

痩せた女性にベトナム語ではなしかけられる。

英語は話せるか、と聞くと、話せるようだ。

 

彼女いわく、バスの運転手は友達らしい。

友達。。。

(嫌な思い出フラッシュバック中。。。)

 

詐欺師がよく使う常套句だ。

もしや、お決まりの詐欺かな?かな?

 

半日も一緒に過ごして仲良くなった

(つもりでいた)バイタクにぼったくりバー

に連れてかれて以来、僕は出会ったばかり

の人をあまり信じられなくなっていた。

 

僕はカントーはどこだ、と聞くと、

彼女は、ここがカントーだという。

 

あれ、もうついてたんだ。。。

まったく、言葉が通じないと苦労するなあ。。。

 

地図をみせてきた。

対岸に着いたら、もうバスに乗る必要はない。

バス停の方がカントーの中心地に近いらしい。

 

ホテルを紹介するという。

OK、10ドル以下ならね、というと、

オーケーオーケーと気さくそうな

返事が返ってくる。

 

まあいいか、と僕は思う。

詐欺だったとしても、仕方がない。

 

そもそも、どこにいけば、誰に聞けば、

信頼できるのかが、僕には

わからないのだから。

 

結局、紹介された川沿いのホテルの

部屋を確認し、悪くなかったため

そのまま泊ることにした。