人生見切り発車

永遠にみつからない自分探しの旅(仮)

過去の見切り発車 海外放浪 1人旅 59 ベトナム編《カントーへ やみくもに向かう》

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見切り発車 本格的に迷子になるの巻

 

カントー行きのバスは11時発だが、

バス停に行くために迎えをよこすから、

10時にホテルにフロントにくるように

いわれていた僕は、早朝の観光ラッシュ

(自分なりに)を終え、10時少し前に

ホテルに戻った。

 

迎えがきて、ホテルの男がこれにのれ、という。

 

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え、これ?

僕は思わず目をこすり、眼鏡を拭く。

バイタク?

ハイヤーじゃないの?!

(まあハイヤーはいいすぎか。。。)

 

と思わないでもなかったが

確認しなかった自分が悪いのかもしれず

仕方なく乗る。

 

だが、なかなかつかない。

行った道を戻ったり、迷子状態だ。

顔つきはプロのドライバーなのに。。。

(失礼でしたらすみません)

 

しばらくすると、ようやくバス会社のような

ところにつく。

 

カウンターでチケットを渡されるが、いかんせん

全く言葉が通じないときたものだ。

 

ガイドブックの地図を確認しようと思ったが、

ガイドブックがないことに気づく。

 

バッグをひっくり返してもない。

 

地球の歩き方東南アジア編の分厚い本を、

ベトナムのページを切ってガイドブック

なしの気ままな旅をきどっていたら、

ほんとのガイドブックなし人間に

なってしまった。

 

これでは、重い荷物をさらに重くしてまで、

なんのために持ってきたのかすら

わからない。

 

まいったなこりゃ、と僕はつぶやく。

ホテルに忘れてきたのかもしれないが、

今から戻って、もう一日サイゴン

過ごす気にもなれなかった。

 

だが、これでいいのかもしれない。

ガイドブックなしのあてどない旅は、

むしろ自分が望んできたことじゃなかったのか?

 

。。。だが、地雷がまだ埋まっているらしい

カンボジアに、ガイドブックなしで

行けるのだろうか。。。

とすぐに不安になる情緒不安定な

30手前男。

 

だが、ないものはないから、

あきらめるしかない。最悪、英語の

ガイドブックを買うしかない。

 

10時15分になると、市バスのようなバスがくる。

11時発と聞いていたカントー行きは、

まさかこれではないだろうな、

と思い、カウンターでチケットをみせると、

それに乗れ、といわれる。

 

カントーカントー

アホウドリのように連呼しながら、

いわれたとおりバスに乗る。

 

15人乗りくらいの中型バスで、

ベトナム人しかのっていない。

 

なるようになれ、と思い座席に座る。

バスは時折、街のバス停で何度か停車した。

こんなペースでカントーに行けるはずがない。。。

 

絶望的な気分になっていると、

11時少し前にさっきとは違うバスセンター

(のようなところ)に到着した。

 

乗客は皆降りるので、何が何だか

わからずも一緒に降りる。

だが、この先、どれに乗り継いでいいのかが

さっぱりわからない。

 

こんな乗り継ぎ多いなんて、聞いてない。。。

というか、

全くたどり着ける気がしない。

 

というか、今までの行程もあっていたのかすら

わからない。

 

というか、本当にこのバス乗り場から

カントー行きがでるならば、

最初のバイタクは

なんでここに直接

こなかった??

 

すでに、どこかからカントー行きバスは僕を

おいていってしまったのではないだろうか。。。

 

《いつものごとく続きます》