人生見切り発車

永遠にみつからない自分探しの旅(仮)

過去の見切り発車 海外放浪 1人旅 57 ベトナム編《ホーチンミン  詐欺シクロにひっかかる》

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見切り発車 それは色々な詐欺に引っかかる男

 

 

翌朝は5時半に起床して、サイゴンの街を

歩いた。

 

サイゴンに到着した日にカジノで

泣き寝入りし、翌日に

このままサイゴンを離れるのは

さすがにもったいないと考え、

バスの時間までは街を歩こうと決めたのだ。

 

ここらへんは我ながら、なかなか

たくましい。

(むしろ反省を知らない男)

 

ベトナムの街は、どこでも交差点に

ストリート名がアルファベットで

書いてあるので、とても歩きやすい。

 

。。。のだが、ホーチンミンは、大都会のせいか

道がいりくんでいて、少々歩きづらい。

 

道を聞くつもり半分で、シクロ

(浅草の人力車のようなもの)に、この場所

を知っているか、と地図に記載されている

観光地をさすと、知っているという。

ハウマッチ、と聞くが、

オーケーオーケーとしかいわない。

 

5万ドン渡して、これでオーケーか

と聞いてみると、オーケーオーケー

というので、そのシクロに乗ることにした。

50mくらい行ったところで、

日本人か、ありがとう、こんにちわ、

とシクロの運ちゃんが片言の日本語で

話しかけてくる。

 

なかなか面白い奴だと笑っていると、

さっき払った5万ドンを返してきて、

later later (あとで、あとで)

といってくる。

What, how much?? 

(なんだと、結局いくらなんだ?)

と聞くと、

20万ドン

と無垢な笑顔で返してくる。

 

女性で例えるなら、ミンクのコートが

欲しいんだけど、というときに見せる

計算尽くしの顔だ。

 

馬鹿言うんじゃねえ5万ドン払うから

降ろせ、と僕がいうと、

オーケーオーケーと

壊れた玩具みたいに繰り返してくる。

 

全然オーケーじゃないだろ。。。

 

やってられんと思い、5万ドンを

渡して、無理やりシクロから飛び降りた。

 

ところが5万ドンをしっかり受け取った

くせに、降りた後も、すまん、俺が悪かったと

後を追いかけてくる。

 

そうか、わかったならいいんだ。

と崇高な教育者のような笑顔を見せて

再び乗るほど僕は人間ができている

わけではない。

 

たかだか50mも歩かないうちに

5万ドンをもらったのだから、

あっちからしてみれば儲けものだ。

だが、とにかく別れた恋人のように

しつこい。

(いや、自分の方がしつこかった

ことがの方が多いか。。。?)

 

あっさり5万ドンを出したところから、

金持ちと思われたのかもしれない。

 

よくいえば商売根性たくましいのだが、

正直つきあいきれない。

 

都会だから、余計にこういう輩が

多いのだろうか。。。