人生見切り発車

永遠にみつからない自分探しの旅(仮)

過去の見切り発車 海外放浪 1人旅 49 ベトナム編《クイニョン アメリカ人と夕食をとる》

 

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くいにょん

 

 

その日の夜は、ホテル探しを一緒にした

白人おじさんと夕食を一緒にとることにした。

 

おじさんは、ナプキン代の15円を使ってないの

だから払わない、と言い出すくらい

の倹約家ぶりだ。

居酒屋でおとうしをいらないという大学生
みたいだ。
一応社会人なんだし、それくらい払おうよ。。。
 
おじさんはホーチンミンと
ニィチェンに恋人がいるという。
二人ともナンパしたらしい。
 
ホーチンミンのコは金が目当てだが
ニィチェンのコはハートがある、
とおじさんはビール片手に力説する。
 
ハートねえ。。。
僕は内心シラケながらも適当に相槌をうった。
どうやらかなりの好色家らしい。
 
僕が日本では長期休暇は取れないことも
あり、仕事を辞めて旅行していることを
告げると、アメリカ人も一緒で、
MAXでも2週間程度が限界らしい。
 
旅を始める前は、
アメリカもヨーロッパも一緒だと思っていたが、
実際は下手したらサラリーマンが半年くらい
休んじゃうヨーロッパが特別でアメリカは
どちらかというとそういった意味では
日本に近いようだ。
 
 
女遊びの話を続けるおじさんの話を
半分うわの空で聞きながら、
女遊びをして、帰国して、その旅に
何が残るのだろう、と僕は考える。
 
それとも、僕が難しく考えすぎて
いるだけで、普通の人間は楽しければ
いい、ただそれだけの話なのかもしれない。
 
好色であることは悪いことではないし、
そもそも仕事もせずにふらふらしている僕が、
善悪を語る気もない。
 
旅の定義など、人それぞれだし、そうあるべきだ。
 
おじさんは新しい仕事を始めるために、
12月1日に帰国するらしい。
あと10日ちょっとだ。
 
人生にも終わりがあるように、
旅にも終わりがある。
 
僕はなぜ旅をしているのか、と最近よく考える
疑問が頭をよぎる。
 
それがわからないから、旅をしている、
 
それが、
本当に答えで、いいのだろうか。