人生見切り発車

永遠にみつからない自分探しの旅(仮)

過去の見切り発車 海外放浪 1人旅 52 ベトナム編《クイニョン のんびりバイタク》

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玄関開けたら2分で線路

 

 

 

 

ツインタワーの視察?を終え、ホテルに

向い歩いていると、僕の手首くらいの太さの

ごつい鉄の棒が、民家の前に平行に並んでいる

ところがあった。

 

もしや。。。

 

と思い、地図を見てみると、やはり。。。

鉄道の線路のようだ。

 

どれくらいの頻度で列車が運行するのか

わからないが、玄関開けたら2分でご飯

どころか、

玄関あけたら1mで線路?!

。。。いいのか?

酔っぱらいのお父さんでも抱えていたら、

常に死と隣り合わせじゃないだろうか。。。

 

さすがにホテルから2時間もかけて

歩いてきた道のりをまた歩くのは

うんざりだったので、道で話しかけてきた

バイタクに地図を見せ、OK?

と聞くと、

OK、OK

というのでバイタクに乗ることにした。

 

ところが、途中で僕の歩いてきた方向から

それた。近道なのか、一方通行なのか、

それとも詐欺なのか。。。

(さすがにそんなガッツは残っていない)

 

途中から雨まで降ってくる。やばい。。。

バイタクの背中を軽くたたき、方向は

こっちだ、と教えてやるが、

OK、OK

と繰り返すだけで

本当にOKな気が1mmもしない。

 

さすがにまずい予感がとまらなかったので、

いったんバイクを停めてもらい、

もう一度地図を見せる。

OK、OK

と彼はさも納得した様子で、再び

バイクは走り出す。

 

海岸沿いの大通りにあるホテルだから、

間違いようもないはずなのに、

ちっとも海すら見えてこない。。。

 

雨が強くなり、不意にバイクが停まって

軒下にバイタクの運ちゃんが座る。

そして、彼は、

まあ、お前も座れよ

といった雰囲気で僕に微笑みかける。

どんだけのんびりしてるんだ。。。

 

確かに、急いでホテルに帰ったところで

別に用事があるわけでもない。

 

長い人生、何をそんなに急いでいるんだ、

とでもいいたげなバイタクだ。

 

しばらくして、雨がやや小雨になった。

バイタクは立ち上がり、自分だけ

カッパを身に着ける。

 

まさかの後部座席の

お客様ほったらかし主義。。。

 

ずるいなあ。。。と僕は後部座席で苦笑した。