過去の見切り発車 海外放浪 1人旅 67 ベトナム編《チャイドック PIER...》
チャイドックの川沿いで、
本当にカンボジアに着けるのだろうか、
と思いながら徘徊をつづけた。
大きなホテルなら英語も通じるだろうし、
船のチケットも扱っているだろうと
思うが、小さな民宿みたいな宿しか
見当たらない。
ピンク色の建物があり、Cafe と書いてある。
いくらなんでもコーヒー屋じゃあな。。。
と思っていると、併設された建物に、
不意に僕は釘付けになる。
CHAUDOC
TOURIST
PIER。。。
PIER?!
確か、埠頭って意味だよな。。。
ということは、
え、これって、、、もしや。。。
どうやら朝営業を始めたばかりらしい
受付で、カンボジアに行きたいというと、
とあっさり返事がきた。
スローボートは何時だ、と聞くと、
7:00だという。
YES!
と僕はどこかの有名美容
クリニックの社長のように
叫びだしそうになった。
まだ20分ほど時間があったので、
カフェで座って待っててといわれ、
川沿いのオープンカフェに腰をおろした
僕は、思わず息をのむ。
メコン川の水平線のかなたに、
今まさにのぼろうとする朝日がみえる。
黄金だ。。。
この景色を黄金といわずになんといおう。
朝日の上には鮮やかな雲がかかり、左には
原色の青空が広がっている。
白と青のコントラストが、まぶしすぎる。
僕はひとり、祝福されているような気分に
ひたる。
旅をしているのは間違いじゃないんだ、と
いう思いが、僕をつつみこんだ。