人生見切り発車

永遠にみつからない自分探しの旅(仮)

過去の見切り発車 海外放浪 1人旅 105 カンボジア編 《ラオスとの国境 トラブル勃発 さらに続き》

前回の記事です ↓ 御賢覧賜りますようお願い申し上げます

 

jinsei-mikiri-hassya.hatenablog.com

 

国境職員に、2ドル払わない、と

譲らない欧米トラベラー達。

 

理屈のとおらないお金は払いたくない、

その気持ちはわかる。

 

しかし、問題は、君。。。

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理屈や理由を説明

できるほど、

相手は語学が

達者じゃない

だけかもしれない。。。

 

僕はトラベラー隊員のアイルランド人に

言った。

 

僕は2ドル払う、と。

 

彼らが正当か、正当じゃないかなんて

そもそも言葉の壁があるから

わからない。

 

それに、不当だとしても、

彼らはサッカーの試合でいえば

審判であって、

手でヘディングされたボールがネット

をゆらしても、それがゴールだ、

といわれば従うしかない。

 

(その前にそもそも僕は自分が

ビザなしでいけるのかすら定かでは

なかったが。。。)

 

僕は国境職員に

何を言われるやらと思ったが、

あっさりとパスポートに

入局許可を示すスタンプは押された。

 

アイルランドの初老男性が、みんなに

対して、彼(つまり僕のこと)は

ビザなしできているのだ、

だから2ドル払ったのだ、と説明する。

 

関係ない。ビザ代を払ってビザを取って

きたとしても、俺は2ドル払ったぞ、

俺は一人でもラオスに行くぞ、

と思ったが、

アイルランドの彼も僕が批判の的に

さらされサンドバック状態になる

ことをかばってくれたのかもしれず、

また彼らトラベラーの主張も

結局のところ正当なのかもしれなかった

ため、彼らの行く末を見守ることにした。

 

アイルランド人が、国境の職員に質問する。

「1ドルでどうだ?」

(なんか方向変わってきてないかw)

 

国境職員は首を横に振る。

 

1時間も膠着状態が続いただろうか。

(たかだか200円の話なのだが、

バックパッカーは財布が厳しい

という事情もあるだろう)

 

アイルランド人が、

どうする、もう払うしかないかも

しれない、とあきらめ顔でいう。

 

I'm done waiting.

(もう待つのはうんざりだ)

と金髪の女性が折れる。

諦めたように、皆2ドルを払い始める。

 

だが、スペイン人の燃える闘牛漢、

ホセが諦めきれないのか、抗議を続け、

ようやく彼がバスに乗り込んだのは

それからさらにだいぶ

たってからだった。

 

ずいぶん時間かかったけど、

何かあったんか、と僕が聞くと、

いったんビザ停止のスタンプを

押されたんだ、と彼はいう。

 

2ドルくらいで、とも正直思うが、

2年くらい旅をする男には、

確かに

これくらいの貪欲さが必要

なのかもしれなかった。